目的外使用 misappropriated money 2004 3 4

 以前、ある人から、このような話を聞きました。
競馬好きな人がいて、
その人は、いつも無理なことはしないで、
手堅く勝負していたので、
競馬が、毎月の小遣いになっていました。
 ある時、その人は、親睦会の会計担当を務めることになりました。
親睦会の資金は、毎年、繰越金がありましたので、
相当な金額となっていました。
その資金は、銀行に預けていたのですが、
ゼロ金利に近い時代です。
昔のように、なかなか、資金は増えませんでした。
 そこで、毎月、競馬で、小遣いを稼いでいる男は、
親睦会の資金の一部も、競馬で運用しようと思いました。
 銀行に預けおくよりも、
競馬で運用した方が効率がよいと考えたのでしょう。
毎月、競馬で、小遣いを稼げる人でしたから。
 ところが、こういう時に限って、
予想外のことが起るのです。
常勝の騎手が落馬するという、信じられないことが起きたのです。
 こうして、その男は、競馬で大敗をするのです。
一度、このような負け方をすると、運が逃げていくものです。
それ以降、その男は、負け癖がついてしまいました。

 この事例は、誰でも、わかりやすい事例です。
しかし、世の中には、このような単純な事例ばかりではありません。
たいていは、もっと複雑で、わかりにくい事例でしょう。
他人の大金を預かる人や機関は、教訓として学ぶべきでしょう。




























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